健康と栄養

たん白質、カルシウムが自慢
もちろん、塩分の心配なし
欧米でも注目のヘルシーフード



   可食部100グラムあたりの栄養価(四訂日本食品標準成分表より)

かまぼこには卵と肩を並べるほどタンパク質がたっぷり。しかも魚のタンパク質ですからとっても良質です。そして、日本人に不足しがちといわれるカルシウムも、つみれや揚げかまぼこは特に豊富です。もう一つうれしいことに、低カロリー、低脂肪。欧米ではいま日本食がブームで、かまぼこも人気を集めていますが、なるほどとうなずけますね。
  しかし、このかまぼこも塩分が多いと敬遠される方がいるようです。塩分をとりすぎると血管を収縮させて心臓の負担を大きくし、血圧を上げることのなってしまうのですが、これは、食塩の成分であるナトリウムが関係しています。魚のタンパク質はこのナトリウムを排出するうえで効果があり、さらに、同様に含まれているカリウムの力で血圧を下げるという効果もあります。
  日本では戦後食生活が欧米化し、そのせいか成人病や肥満がいろいろと問題になつていますが、日本独特のヘルシーフードかまぼこが大いに見直されています。


アミノ酸とは?

アミノ酸は太古の時代から地球に存在する最も古い栄養成分です。原始生命から現在のヒトに至るまで、アミノ酸は生命の源として利用されています。
 ヒトのカラダの約60%は水です。そして、残りの約半分がアミノ酸(タンパク質も含む)です。
 アミノ酸は人間のカラダの細胞・ホルモン・酵素などを形成する他、カラダにとって様々な重要な機能を担っています。


必須アミノ酸とは?

 ヒトのカラダをつくっている「タンパク質」は20種類のアミノ酸からできています。そのうちの9種類はカラダで合成されず、食事から採る必要があるので「必須アミノ酸」と呼ばれています。

小田原かまぼことアミノ酸

 かまぼこの主原料となる魚には、良質なタンパク質が豊富で必須アミノ酸も多く含んでいます。
 特に「小田原かまぼこ」は他地域のかまぼこと比べ必須アミノ酸の量が多いことがわかりました。横軸に必須アミノ酸9種類、縦軸にかまぼこ100g中に含まれるアミノ酸量を示すと右の図の様になり、小田原蒲鉾がひと際、優れていることがわかります。